児玉工場
Transfer press line / プレス加工
BOSCH向けバキュームブースターSHELLのプレス加工では、BOSCH Grの中で世界最大級の大きさと生産量を誇る、トランスファープレス機をKSKでは2台保有しています。 800Ton級のトランスファープレス機で、毎分17個の製品の生産を行い、2機で12,000個/日/直の生産が可能です。
【 トランスファープレス機とは(Transfer Press Machine:TR)】
トランスファー加工では、異なる工程を受け持つ単工程型が順番に並んでおり、プレスの1サイクルが終わると全工程の製品をグリップして一つ後の工程へ自動で移動させます。このため、各工程ごとに製品を送るための専用の機構(製品送り用のフィンガー)がついており、これが全工程の製品を同時につかんで、次の工程で製品を移します。 トランスファー加工に使われる型は、基本的に単発工程加工に使われる型と同じですが、自動でプレスしている製品を移動させていく搬送機構が備わっています。 このため型の製作・設計費用は、その分が余計にかかります。
トランスファープレス加工は、大量生産に向いた方法で、一般的な順送加工に比べると加工速度には劣るものの、歩留まりの良さ、製品外形が大きく変化する製品の加工に適しています。材料供給方法は、ブランク工程を機械全面に配し、本体のプレス機と同期した動きでブランク加工を行い、ブランクをコンベアで供給します。
Hydro-boost Assembly , proportioning valve / 組立ライン
ハイドロブーストは、オイルポンプが発生した作動油の流れを必要な量だけ塞ぎ止め、ブレーキの倍力に変える油圧ブーストです。倍力性能が大きい為、主に重量が重い車両に装着されており、軽い操作力で減速・停止が出来るブレーキ製品です。
ブレーキ時にマスターシリンダーにて発生した液圧をSPVの機能により、自動車の後輪のブレーキ力をコントロールして車輪のロックを防止し車体の姿勢安定を行う製品です。
Brazing line / ろう付け溶接
大型車用クラッチブースターのシェルに、ろう付け溶接にて配管・ボルトの取り付けを行っている工程です。
ろう付けとは、母材よりも融点の低い合金(ろう)を溶かして接着剤の役割をさせることにより、溶接することを言います。
NC Machining process / NC 機械加工
乗用車用マスターシリンダーの機械加工を行っているラインです。NCマシニングセンター15台、NC旋盤4台、その他専用機にて加工を行っています。
マスターシリンダーとは、ブレーキペダル踏力を油圧に変換して、ホイールなどにブレーキ液を圧送する装置のことを言います。